今日は『マーケティングの発想』のカテゴリで
『それは、誰用の商品ですか』
というブログ記事です。
先日のゴールデンウィークですが、我が家は京都と伊豆に行きました。
車を持っていませんので、電車で行くことになります。
切符を買うこと、切符を無くさないように持つこと、車内では
うるさくしないこと、変わりゆく車窓からの風景を楽しむこと。
単純に電車で旅行する時も、子どもに色々と経験をさせることができるんだなあと
思っています(車がないヒガミのようですが・笑)。
伊豆高原の駅で撮った写真をご紹介します。

ここでご紹介したいのは、
・足湯タオル有ります
というPOPです。
さりげないようで、これは非常に上手いです。
・タオル置いています
・足湯タオル有ります
どちらが、売れるでしょうか?
補足すると、伊豆急・伊豆高原駅を下車すると、誰でも利用できる
「足湯」(足だけ浸かる温泉)施設が利用できます。
足湯ですから、当然に、足が濡れるわけです。
ハンカチやタオルを持参していれば事足りますが、持っていない人は、
足湯を楽しむ友人をしり目に、ほぞをかむことになります。
で、駅のコンビニのPOPが「足湯タオル有ります」なわけです。
ここで重要なことは、
・タオル置いています
ではなく
・足湯タオル有ります
と表現すること。つまりは「足湯をしたい、あなたへのタオルがあります」
ということなのですね。
足湯をしたい人は、タオルに興味があるわけではありません。
あくまで足湯をしたいのです。
だから、「足湯、足湯…」と頭の中で連呼しながら、駅をウロウロ
するんですね。
そこで「タオル置いています」では、ワンテンポ遅いんです。
あくまで足湯を楽しみたい人がタオルを欲するのが分かっているわけですから、
・足湯タオル有ります
この訴求が、正解なのです。
マーケティングって、理屈ではないんだと思います。
お客様の目線に立つ、つまりは消費者たる自分の嗅覚を大事にしていれば
そんなに難しいことではないんだと思います。
今日は『マーケティングの発想』のカテゴリで
『それは、誰用の商品ですか』というブログ記事でした。
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