明日から栃木県の那須烏山市地域雇用創造協議会様で「人材育成セミナー」「雇用拡大セミナー」講師を務めます。
それぞれ「求職者」「事業者(雇用主)/起業家」様向けのセミナーで、Web活用を通じて那須烏山市の産業活性化に寄与するためのノウハウを習得していただく内容です。
栃木県では商工会連合会様の「エキスパート」も拝命しており、栃木にお邪魔させていただく機会も増えてきました。
ご縁を頂いたことに感謝しながら、誠心誠意お話をさせて頂きたいなと思っています。
さて先日、家族でシルク・ドゥ・ソレイユの「OVO」(オーヴォ)東京公演を観に行きました。
内容としては、我が家が過去に観たシルク・ドゥ・ソレイユ作品の中でも特にエンタテイメント色が強いというか、通常のあっと驚くアクロバット以外にも笑いあり小芝居ありという、子供でも楽しく過ごせ、理解できるような内容でした。
話が前後しますがOVOは午後からの公演でしたので昼食はダイバーシティ東京で食べることにしました。富山発祥という謂われの「海王」という回転寿司屋さんがあったので、そこにしました。
「白えび」「赤えび」「ピンクえび」など海老系のネタが多かったのと、席に備え付けのタブレットで注文できたのが印象的でした。もちろん富山のお店ということで、非常に美味しく頂きました。
概ね食べた後でメニューを指先でスラスラと辿っていくと、
「縁日コーナー 216円」
というメニューが登場しました。
どうやら、綿菓子やかき氷などの「縁日的」メニューが食べ放題で216円、という趣向らしいのです。

これを頼むと子供の食事が長期化(笑)すると思ったので注文はやめましたが、子連れの食事ではとても喜ばれるだろうなとは、容易に想像できました。
回転寿司屋なのに、「縁日コーナー」というメニューがあるのは何故でしょうか?
企業でマーケティングに携わるかたならすぐにピンと来る通り、「滞在時間を延ばすため」の戦略に他なりません(もちろん付随的に、「子供の満足度向上」も図れます)。
回転寿司では、座っている以上は何かお皿に手が伸びてしまうものです。滞在時間が長ければ長いほど(時間あたりの消費量は減るとしても)、トータルでは客単価は向上するわけです。
一方私は、「滞在時間を延ばして客単価を向上させる工夫としての『縁日コーナー』」ではなく、
・「寿司屋」という枠組みをいったんバラした点
に、とても感心してしまうのです。
すなわち、「寿司屋だから寿司以外のものがあってはならない!」「寿司屋だから寿司を提供するのが本懐だ!!」という極めて限定的な捉え方(枠組み)に固執している限り、トータルでの顧客満足度向上は図れないし、ひいては多くの人の笑顔を作れないのではないか、ということを改めて感じるのです。
じつはこのことは私(永友事務所)として強く心がけていることでもあります。
「ホームページコンサルタントだからホームページ(Web活用)のことしか助言しません!!」
などと言っていては(言いませんけれども)、ご相談者様の満足は得られないのです。
最近では、狭義のホームページ活用のアドバイスだけでなく、ブランディングや値付け(プライシング)、店舗内装、人材、チラシやDM、展示会出展、また商品ごとのキャッチコピーや包装のことまで口を出させていただくことが多いです。
もちろん、その道のプロに登場して頂く方が良い場合は、信頼できる協力パートナー様に速やかにバトンタッチさせて頂いています。
思えば、「サーカス」の既成概念を壊して偉大なエンタテイメントを作ったのは、他でもないシルク・ドゥ・ソレイユです。
これからの混沌とした消費社会では、「ありかた」の再定義がとても重要になってくることでしょう。
このあたりについては、阪本啓一さんの活動やブログが非常に示唆に富んでいますよ。
http://www.kei-sakamoto.jp/
今日は「寿司とサーカス」というブログでした。いつも最後までお読みいただきありがとうございます。
では、栃木で頑張ってセミナーをしてきます!
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