こんにちは。ホームページコンサルタントの永友一朗です。
今日は三重県の名張市雇用創造協議会様「Jimdoでホームページを作ろう!」講習会の最終日です。
気合いが入りすぎたのか深夜2時に目が覚めてしまいました(笑)。
三重県名張市には名古屋から近鉄の特急でお邪魔しているのですが、参加者の皆様は関西の話し方をされます。地理的には奈良、大阪に近いですが、TVを見ると中日ドラゴンズの特集をやっていたり、なかなか混沌とした魅力がある街です。
さて今日は「ネットで野菜を売る方法」というブログです。
じつは「ネットで野菜を売る」こと自体は極めて簡単なことです。
それこそ、Jimdoの無料版でもネット販売の仕組みはありますし、商工会SHIFT(シフト)でもネット販売可能です。
「売る」ことは事業者側の論理であり、問題は「売る仕組みがあっても、なぜか、お客様にお買い上げ頂けない」ということだと思います。
この「お客様にお買い上げいただく」のは、根本的には、やはり「営業戦略」が必要になってきます。
「営業戦略」については、公認会計士井出事務所の井出先生のコラムがとても役に立ちますので一読なさることをお勧めします。
「営業戦略のヒント」のコラムなどを順番に読んでみると良いと思いますよ。
http://www.ide-cpa.com/
さて、ホームページコンサルタントの立場で「ネットで野菜を売る方法」を考えた場合、
1、買うための理由を与える
2、感情に訴えた後に理性に訴える
ということに他ならないと思います。
民間療法的な効果を期待して食べる特別な野菜を除き、一般的な野菜は、正直言って近所のスーパーや八百屋さんに行けば売っているわけです。
それを、送料を負担し、更に「配送時の傷み」「万が一、美味しくなかったときの残念感」なども含めた「リスク」を上回る何かを提示できないと、そもそもお買い上げ頂けないと思います。
これが「1、買うための理由を与える」という点です。
「買うための理由」は様々でしょうが、
・標準的な期待以上の味覚が期待できる(例えば、通常よりも糖度が高いジャガイモ、すごくジューシーな玉ねぎ等)
・形状が珍しい(すごく長いニンジン等)
・入手が難しい(珍しい柑橘類等)
・すごく安い
などではないかと思います。
一方、上記のような「わざわざネットで買うための特別な理由」が提示できない場合は、「2、感情に訴えた後に理性に訴える」という手法に期待することになるでしょう。
この場合の「感情に訴える」とは、
・一生懸命に作っている(手塩にかけて育ててる)様子を、ブログやFacebookで伝えていく
ということに他なりません。
「一生懸命に作っている(手塩にかけて育ててる)様子」は、それこそ、近所のスーパーや八百屋さんではなかなか触れることが出来ない情報です。
だからこそ、そこにネット活用のチャンスが生まれるのです。
また、「理性に訴える」とは、「ホームページの営業力を高める方法(ホームページの接客術)」というセミナーでいつもお話ししていることですが、とにかくお客様の不安や疑問に答える内容を提示することが重要です。
・はじめての場合は、まず何を買ってみたら良い?
→「はじめての方むけセット」「当園の一押しセレクトセット」などを作る
・自分でも使いこなせるの?
→調理法(レシピ)などを提示する
・荷姿はどうなっているの?
→贈答用利用などを踏まえて、しっかりとした荷姿であることを提示する
・他の利用者はどう言っているの?
→お客様の声や、プロ(シェフなど)からの推薦などを提示する
などの「お客様目線の」内容を書いておきましょう。
しかし「2、感情に訴えた後に理性に訴える」と書いたように、いくら「お客様目線の」内容が書かれていても、「一生懸命に作っている(手塩にかけて育ててる)様子」が感じられなければ、そもそも選択に残っていかないでしょう。
その意味でも、野菜の生産者、農園様などはソーシャルメディア活用が肝心であると、私は以前から主張しているわけなのです。
これとは別に、以下のような点も、「お客様にお買い上げいただく」ためには重要な点であると思います。
●商品Aを発送するときに、ちょっとおまけで商品Bを入れる
インセンティブとして「おまけ」を付けましょう、という意味ではなく、例えば「すごく甘いジャガイモ」は、ホームページで「すごく甘いです」と書いてもなかなか伝わりづらいかもしれません。
であるならば、いっそのこと他の商品をお届けする際に1個くらい入れてみて、
「とても甘く出来ました!この驚きをお届けしたくて、お入れしました」
みたいなちょっとしたメッセージとともに入れてみると、その「商品B」のほうのリピート購入につながるかもしれません。
●加工品として売ることを考える
私も個人的にネットショップをよく利用しますが、生鮮食品のネットショップを見ても「買うためのハードルは高いなあ」といつも感じています。
我が家は共働きですし、土日も在宅しているとは限らないので、「うまく受け取れず、傷んでしまったらどうしよう・・・」という不安がつきまとうわけです。
一方で、それが漬物・辛味噌・総菜・ジャム・ドレッシングなどに加工されていれば、あるいは粉末等乾燥されていれば、クール便ではない通常便で頼めるので、非常に頼みやすいのです。
●パッケージやロゴなどを作り、農園自体のブランド力を高めていく
スーパーで「私が作りました」と笑顔の写真が貼ってある野菜は多いですが、では、その生産者の顔やお名前を覚えている消費者がどれほど居るでしょうか?皆無だと思います。
それは、単純に「覚えるのが難しい」からです。
一方、パッケージやロゴなどを作り、視覚的に訴えることが出来れば、単純な話ですが「覚えやすく、思い出しやすく、ひとに伝えやすく」なるわけですね。この効果の違いは圧倒的だと思います。
私も2年ほど前からいわゆるデザイナー、プロダクトデザイナー、アートディレクターなど、呼称は様々ですが、みな「デザイン」を軸に課題解決を図る専門家様と一緒にお仕事をする機会が急増していますが、彼らの請求額を見ても、非常に妥当な金額であることに、私も逆に驚いているところです。
決して、「デザイナーにデザインを頼むことは『割高』なものではない」ことを知っておくと良いと思います。
世界で一番美味しい食べ物は日本の食べ物だと思います。ぜひ、多くの方に「美味しい野菜」を広めていって頂ければと思います。
今日は「ネットで野菜を売る方法」というブログでした。いつも最後までお読み頂き、感謝致します。
≫書籍『ゼロからはじめる 売上アップのためのネット活用 「覚えること」「やること」一問一答』(翔泳社:共著)
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2015年02月16日
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