今日はこれから山梨県の南アルプス市雇用創造協議会様「創業塾」セミナー講師です。
創業時に押さえておきたいWeb活用について、4週にわたってお伝えするセミナーです。
起業準備中の皆さんは顔つきが違いますね。素晴らしい受講者様だと思います。
さて今日は「リファラスパム(リファラルスパム)の考え方」というブログです。
アクセス解析をチェックしている中小企業経営者様の中には、
「特に対策を講じたわけでもないのに、ここ何ヶ月かでアクセス数が急増した(あるいはその逆で、心当たりがないのにアクセス数が急減した)」
とお感じの方もいらっしゃると思います。
もちろんそこには様々な理由があり、一概に言えませんが、私のお客様に最近多くなっているのは「リファラスパム(リファラルスパム)によるアクセスの乱高下」です。
ざっくり言えば、アクセスの理由(きっかけ)は、
・オーガニックサーチ(検索)
・リファラル(参照)
・ダイレクト(「お気に入り」などからの直接閲覧)
・ペイドサーチ(検索エンジン広告)
・ソーシャル(Facebookなどからの閲覧)
などがあります。
このうち、「リファラル(参照)」は、例えば、
・自社ホームページをリンクしてくれている、友人のホームページ
・自社ホームページをリンクしてくれている、地域情報サイト
・自社ホームページをリンクしてくれている、ブログ
など、まさに「どこかから参照を(リンクのクリックを)されてきた閲覧」のことを指します。
誰か著名人のブログなどであなたの会社やお店が紹介された時には、この「リファラル」は急増することがあります。
では「リファラスパム(リファラルスパム)」とは何でしょうか?
テクニカルなことは私も分かりませんが、「不特定多数のホームページを勝手にリンクする(あるいはリンクしたように見せる)得体の知れないホームページからの参照アクセス」と言えるでしょう。
Googleアナリティクスなどで「リファラル」の項目を調べると、まさに「どこから」参照されてきたかが分かります。
心当たりがあるリンク元からの参照アクセスは嬉しいものですが、見たこともないホームページからの参照は、ちょっと気味が悪いですよね。
しかしながら、最近この「見たこともない(心当たりがない)ホームページからの参照アクセス」が非常に多くなっているようです。
この得体の知れないホームページからの参照アクセスは、あなたの会社に興味がある人間がアクセスしているわけではなく、なんらかの悪意を持った機械的アクセスであると言われていて、ようするにこの「リファラスパム(リファラルスパム)」からいくら大量にアクセスがあっても、ビジネスには全くつながらない無意味なアクセスなのです。
この「リファラスパム(リファラルスパム)」ですが、アクセス解析の設定で「リファラスパム(リファラルスパム)」からのアクセス数をカウントさせないこともできます。
しかし(ここからが本題ですが)「リファラスパム(リファラルスパム)」の種類は今後も増えることが容易に考えられ、そのたびに「アクセス除外」の設定をする…というのは、中小企業Web活用の実務上、現実的ではありません。
私はコンサルティング上、
「いっそのこと『リファラル(参照)』アクセス自体を無視して考えましょう」
とご提案しています。
ユーザーサマリーなどの「アクセス概況」を俯瞰してしまうと、「リファラスパム(リファラルスパム)」を含む『リファラル(参照)』アクセスも含んだ、アクセス数の全体が折れ線グラフで示されます。
このうち「リファラスパム(リファラルスパム)」を含む『リファラル(参照)』アクセスの割合が大きい企業様の場合、極論すれば、
・「リファラスパム(リファラルスパム)」のアクセスが多かった月
→今月は、なんだかアクセス数が多い!やった!
・「リファラスパム(リファラルスパム)」のアクセスが少なかった月
→今月は、なんだかアクセス数が少ない!なぜなんだ!
という、本質から外れた悲喜こもごもになってしまいます。
多くの中小企業様にとっては、最も重要なアクセス経路は『オーガニックサーチ(検索)』であると思います。
つまり、ユーザーサマリーなどの「アクセス概況」(=無意味なスパムアクセスも含まれている可能性があるアクセスデータ)を見て一喜一憂するのではなく、基本的には『オーガニックサーチ(検索)』のデータを注視し、その増減をウォッチしていくのが妥当ではないかと思います。
我々(中小企業Web担当者、中小企業経営者)はアクセス解析を精緻に分析すること自体が仕事ではないので、「ざっくり理解」でちょうど良いと思います。
『アクセス解析は、ざっくり理解するのがちょうど良い』というのが私の持論です。
※ただし『オーガニックサーチ(検索)』のデータはしっかり分析したいですね。
今日は「リファラスパム(リファラルスパム)の考え方」というブログでした。