4月の中旬に、東証一部上場企業様の社員研修講師を務めました。
代表取締役社長様や専務様など役員様が最前列にお座りになり、研修の前後には「起立/礼」の実践があったり、とても前向きで力が入っている研修であることをひしひしと感じながらの研修でした。
ソーシャルメディア(SNS)のコンプライアンス研修は春先のご用命が多いですが、年度の後半、9月頃もお声がけが多くなります。
さて今日は「Facebook(フェイスブック)の商用利用」のカテゴリで
・「Facebookページをブログ代わりに更新する」ことをお勧めしない3つの理由
というブログです。
先月の4月は上記のように「社員研修講師」のお仕事のほか、中小事業所/起業家様のホームページコンサルティングのお仕事も多かったです。神奈川県内だけでなく、埼玉や静岡もお邪魔しました。
そこで様々な経営者様とお話をしたのですが、
「当社では、Facebookページをブログ代わりに更新しているんですよ」
「Facebookページをブログ代わりに更新すればよいと考えているところなんです」
というお話を伺うことが多数ありました。
いわゆる「ホームページ」(狭義のWebサイト)では「継続的/気さくな」情報発信が難しいので、Facebookページを使ってそのような情報発信をしようというお考えのようです。
何も情報発信をしないよりは、もちろんだいぶ良いと思います。
しかしFacebookページに割く時間の一部を「ブログ」に費やしたほうが良いのになあ、と思えて仕方がなく、思わずそのようにアドバイスをしてしまうのです。
せっかくのご縁、本当のことをお伝えしたいと、いつも思っています。
Facebookページを運用していくことを否定しているのではありません。あくまで、ツールの性質(役割)を踏まえた運用をしないと、せっかくやっていることが無駄になってしまうということをお伝えしたいのです。
今回は、『「Facebookページをブログ代わりに更新する」ことをお勧めしない3つの理由』と題して、まとめてみたいと思います。
・「Facebookページをブログ代わりに更新する」ことをお勧めしない理由その1
検索エンジン対策としては弱いから
「継続的/気さくな」情報発信だけを考えれば、Facebookページの運用で良いと思います。でも、せっかく貴重な時間を割いて手を動かすのですから、「継続的/気さくな」効果だけでなく「検索エンジン対策にもなる」施策のほうがお得ではないでしょうか?
Facebookページの投稿内容も、検索エンジンにひっかかります。つまりは、検索対応になります。
しかし「ブログ」のその効果はFacebookページのそれの比ではありません。
「集客」が目的のネット活用なわけですから、より経営効果の高い施策を行うのがベターではないでしょうか。検索対応のためを考えると、Facebookページは弱く、ブログは非常に強いのです。
・「Facebookページをブログ代わりに更新する」ことをお勧めしない理由その2
特定企業(=Facebook)のサービスに依存することになるから
極論ですが、FacebookがFacebookページというサービス提供を未来永劫行うことは保証されていません。
ブログの場合、例えば利用中のブログサービスがサービス終了する…という場合は、いわゆる「引越」機能のサービス等を提供してくれる可能性もあります。つまり、(極論ですが)異なるブログサービスをまたいだ情報の継続性の担保があるわけです。
・「Facebookページをブログ代わりに更新する」ことをお勧めしない理由その3
Facebookのような「SNS」が好きではないお客様もいるから
これはちょっと感覚的な言い方になりますが、「FacebookやツイッターのようなSNSは見ないようにしている」という人が、意外に少なくありません。
一方、不思議なことに「ブログのようなものは見ないようにしている」という人に出会ったことがありません。
「当店はFacebookページで情報発信をしていますよ」とPRしたとしても、その中で一定数、「見ない」と決めている人がいるとすれば、やはり効率も落ちるわけですね。
繰り返しになりますが、情報発信の取っ掛かりとしてまずはFacebookページを運用してみる。これは大変素晴らしいことです。一方で、情報のストック性、継続性、検索対応性を考えると、ブログのほうが明らかに優れている。これも事実であることは是非知っておいていただきたいなと思います。
要するに、厳密に言えばFacebookページはブログ代わりになるものではなく、中小企業のWeb活用は最終的には「ホームページ/ブログ/SNS」の3つを全て行うような形になるんだと思います。それぞれの役割が違うからですね。
今日は【「Facebookページをブログ代わりに更新する」ことをお勧めしない3つの理由】というブログでした。いつも最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
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