こんにちは。ホームページコンサルタントの永友一朗です。
今日は金沢市でクローズドセミナーの講師です。検索キーワードのことやソーシャルメディア活用についてお話し致します。
ゆっくりと観光したいところですが、今日も日帰りとんぼ帰り行程です。
さて今日は「スモールキーワードの事例」というブログです。
ホームページコンサルタント永友事務所のセミナーやコンサルティングで申し上げることが多く、また中小零細企業のウェブ活用として欠かせない考え方に「スモールキーワード狙い(スモールキーワード対策)」というものがあります。
スモールキーワードとは、見た目がすごくちっちゃい文字、という意味ではなく、シンプルにわかりやすく言えば、
・競合が少ない検索キーワード
と考えて頂ければ良いと思います。
検索について、まず一般のネットユーザーの立場で考えてみましょう。
何かのキーワードで「検索」した時に、大量の検索結果が出てくるのは、ご存知の通りと思います。特に、「誰もが思いつくような一つのキーワード」で検索すると、見るほうも困ってしまう(選べない)くらいたくさんの検索結果が出てきますよね。
少しでも検索に慣れているネットユーザーであれば、「キーワードを追加することで検索結果が絞れてくる(求める情報に行き当たりやすくなることが期待できる)」ことを知っていると思います。
一方で、これを事業者の立場で考えてみましょう。
中小事業者の立場からすれば、
・大まかではなく個別具体的な「悩み(解決したい課題)」を言ってくれるほうが接客しやすい
・他社ではなく自社(自店)のホームページを見て欲しい
と思っていることでしょう。
つまりは「個別具体的で」かつ「競合が少ない(選択肢が多くない)」キーワードをもとに両者(お客様と、事業者)が出会うことが、お互いにとってハッピーな出会いになるわけですね。
そういうキーワードこそが、いわゆる「スモールキーワード」と考えて良いと思います。
具体的には、以下のようなイメージです。
「テニススクール」
これは、ヤフーでは476万件の検索結果が出てきます。テニスに興味がある人が、この476万件を全部見ることはないですよね。同時に、日本中のテニススクールが出てくると思いますので「競合が多い」状態ですよね。これはスモールキーワードならぬ「ビッグキーワード」です。
では次はどうでしょうか?
「テニススクール 神奈川」
これは、検索結果が206万件で、「テニススクール」よりは絞れましたが、まだまだ多いですよね。
このキーワード群は、まだスモールキーワードとは呼べないでしょう。
では次はどうでしょうか?
「テニススクール 川崎」
これは、検索結果が114万件になり、「テニススクール 神奈川」よりは調べやすくなりました。しかし、逆に言えば神奈川県川崎市内のテニススクールが全部出てきそうですね。
「テニススクール 川崎 キッズ」
これは、検索結果が6万8900件です。初めの「テニススクール」に比べれば、だいぶ絞れてきましたね。出てくるテニススクール様もだいぶ絞れてきましたが、このくらいになると、ユーザーも「個別具体的なキーワード」を追加して、もっと端的な検索結果を求めたくなるものです。
事業者(この場合はテニススクール)の立場で言えば、ここからが勝負なわけです。
「テニススクール 川崎 キッズ 託児」
これは、検索結果が1万4100件です。上のお子さんをキッズクラスに通わせ、かつ、ママは下の子を預けて(託児して)自分もテニスを習おうとしている様子ですね。とても個別具体的な「悩み(解決したい課題)」が垣間見えます。
要するに、このような「テニススクール 川崎 キッズ 託児」のようなキーワード群を、永友事務所では「スモールキーワード」と定義しています。
「それは分かるが、うちのテニススクールはキッズや託児ママだけのスクールではない」
「ホームページでそれを大々的に言うと、シニアや、要するにキッズ以外のお客様にPRできないのでは?」
という声が聞こえてきそうですね。
その通りです。だからこそ、このような個別具体的な事例(スモールキーワード)については「ブログ」のほうでどんどん蓄積すれば良いのだと思います。
ホームページは、どちらかといえば、良くも悪くも「スモールではない」キーワードを書く場です。
汎用的なPRの場です。
一方でブログは、そういう(スモールキーワードが含まれた)細かい話も気兼ねなくどんどん書ける場なんだと思います。
不思議なことに、多くの中小企業様では「テニススクール 神奈川」のような「全然スモールではない」キーワードで上位を狙いたくなってしまいます。
お気持ちは分かりますが、得策ではないと思います。
スモールキーワードをもとに、競合が少なく、かつお客様のニーズに合致したポイントで勝負をするほうが、よほど実利がありますよ。
なお、スモールキーワードはどこかに一覧表があるわけでもなく、また、何かの公式があって導き出せるものでもありません。
あくまで、お客様の立場に立って、お客様のニーズを慮(おもんぱか)ることで湧き出てくるものだと思います。
余談ですが、お客様商売(接客)をしている店舗様は、自然とこの感覚が身についていると思うので、そもそもネット活用の下地があるんだと思います。
今日は「スモールキーワードの事例」というブログでした。
いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます。