4月に入り、今日から新年度という企業様も多いことでしょう。
新入社員の皆様、ご就職、ご入社誠におめでとうございます。
私は大学を卒業して新卒では旅行関連企業に入社しました。
今でも同期の仲間と連絡を取ったりしていますが、皆、それぞれの人生をしっかり歩んでいます。
大学時代に授業の一環で太平洋を航海しました。もちろん私が操船したわけではなく、100名以上の仲間と研修生として乗船しました。その経験が、間接的に「旅行業」への道に進むきっかけになったことは間違いありません。
しかし「旅行好き」だったわけでもなく、航空券や特急券類を自分で買ったことがないという、典型的な「ど素人」でした。
ど素人ですから、果たして自分に旅行の接客などできるのかと、入社当初は大いに悩んでいました。
優しい優しいお姉さんたち(先輩社員)に囲まれながら1年半が経った頃からでしょうか。接客の独り立ちをさせていただけるようになりました。もちろんOJTとして横にしっかり先輩社員がついてくれるのですが、はじめは緊張で手に汗握り、旅行パンフレットが湿ったりしました(すみません…)。
「オーストラリアかジャマイカを考えていますが、この時期はどちらがお勧めですか?」
「せっかくなので家族も連れて行こうと思いますが、飛行機の座席は必ず近くになりますか?」
「海が見えると書いてありますが、どんなふうに、どれくらい見えるのですか?」
逃げ出したくなるような質問ばかりされましたが、正直言って分からないものは分かりませんし、調べてもよく分からないことも多々あります。
ある時期から、こう悟るようになりました。
「どうせ自分は素人だし、お客様も初めてお出かけされるので、『素人目線』で接客しよう」
それを考えるようになってから、
「初めて海外に行くかたはこんなところが不安だろう」
「海外でここを押さえないと困るという手続きを分かりやすくはっきり書いておこう」
「『違い』をはっきりと説明することでお客様は選びやすくなるだろう」
など、あくまでも旅行初心者の目線でどうなのか?を基準に思考・接客するようになりました。
いまは紆余曲折を経てホームページコンサルタントとして独立開業していますが、いまだに『初心者目線の情報発信』という視点は欠かすことができません。
「お客様と同じ立場、気持ちになる」のはもとより、「特に『初心者』のお気持ちに寄り添う」という考え方は、これからも大切にしていこうと思っています。
新入社員の皆様、「フレッシュな気持ち」と同じように、ぜひ「素人、初心者の自分」の気持ちを素朴に持ち続けてください。それはきっと、あなたのお客様にとって有益で分かりやすい説明につながっていくと思います。
今日は【『初心者目線』の情報発信】というブログでした。いつも本ブログをご覧くださり、ありがとうございます。
≫永友一朗のプロフィールを見る