今日は兵庫県の豊岡商工会議所様で「ソーシャルメディア活用とリスク対応」セミナー講師です。
初めての兵庫県、頑張ります。
さて今日は「ブログを書く意欲が湧かないときの『気の持ちよう』」
というブログです。
経営効果を期待して書くブログを「ビジネスブログ」と言ったりしますが、そのビジネスブログの経営効果とは何か、と問われれば、私は躊躇なく「検索エンジン対策として有用なツールであること」と答えます。
ユーザーがある言葉で検索したときに、数百件から数千万件の検索結果が出てきます。
ユーザーはその全ての検索結果ページをくまなく見る、ことはなく、だいたい上から順にクリックをしていくであろうことは、ご自身の経験からもお分かりかと思います。
ではどうしたら、ユーザーがある言葉で検索したときに、その検索結果の上位に位置できるのでしょうか?
実のところ答えはない(誰も正確には知り得ない)のですが、ある程度の推定をすることはできます。
その経験に基づく推定を、もっともらしく「検索エンジン対策」と言ったりします。
俗に言う検索エンジン対策のひとつに、「検索エンジンが好むような(それはつまりユーザーにとって好ましいという意味でもありますが)記述構造を心がける」というものがあります。
雑然としたプログラム構文で書くよりも、理路整然としたプログラム構文で書く方が検索エンジンが好む(ので、検索結果の上位に出してくれようとする)という推定です。
同時に「ページ同士が有機的に(読んで回りやすいように)リンクされるよう心がける」というものがあります。
特にその当該ホームページ(とかブログ)のページ同士をリンクすることを「内部リンク」と言いますが、内部リンク構造がしっかりしているほうが検索エンジンが好む(ので、検索結果の上位に出してくれようとする)という推定もあります。
私自身も、この2点の推論は確度が高いと考えており、セミナーやコンサルティングでも(もう少し噛み砕いて)ご説明し、おすすめしているところです。
で、ブログです。
ブログは、少なく見積もってもこの2点に関して非常に優れた親和性を持っています。
わかりやすく言うと、ブログは(執筆者が意識しなくても)正しい記述構造になりやすく、また執筆者が意識しなくても、勝手に内部リンクを張ってくれ、すなわち内部リンク構造が強くなります。
しかも書けば書くほどその内部リンク構造が強固になるのです。
そんなことで、ブログは書けば書くほどWeb運営者にとって強力な運営基盤になるので、「ブログを始めましょう。始めたら、無理なくコツコツ続けましょう」と口を酸っぱくしてお勧めしてしまうのです。
ブログは「結果的にネット上の情報のストックが増えること」により検索で引っかかる可能性を高めるのが狙いですから、「毎日書く」というのは必要条件ではありません。
「毎日書かなくてはならない」と思って疲弊することのほうが問題です。
いつも通り前置きが長くなりましたが、「ブログを書く意欲が湧かないとき」は、どうしたら良いのでしょうか?
いくつか、答えを探っていきましょう。
・書けないときもある、と割り切る
毎日書かなくてはならない、というのは間違いですから、書かなくても良いのです。
まずはこれを前提にしていきましょう。
・短めに書いてみる
多くのビジネスブログを拝見してきましたが、その多くのブログで「文章が少ないな」という印象を感じています。
文章が少ないことは、必然的に、ターゲットとしたいキーワードも多く含まれない、ということを意味しますから、あまり良いことではありません。
一方で、1記事に言いたいことをたくさん詰め込みすぎて、すごく長くなっているブログも散見します。
素晴らしいことですが、「長く書かなければ」という意識が足かせとなって執筆意欲を削ぐようなことがあれば、本末転倒だと思います。
短く書いても、良いのです。
・目の前にお客様(とか、従業員様とか)がいることを具体的にイメージしてみる
お店でも、お客様がいらっしゃっているのに無言であることはあり得ません。
そこに具体的なお客様がイメージできれば、「どうしてもお伝えしたいこと」が浮かんでくるのではないでしょうか?
私自身も、ブログを書くときは、(その時々での)特定のお客様をイメージしながら、会話をするように書いています。
・地域のことに触れてみる
飲食店であれ製造業であれ、地域のかたにお世話になりながら商いを行っているはずですし、事業を行う街のことを「嫌いだ」と思う経営者様はいないでしょう。
街の出来事、お祭り、イベント、近所のかたとの触れ合いなど、地域のことを書いてみましょう。
「ビジネスブログでは、もっぱら仕事のことを書かなければならない」というのも、悪しき思い込みです。
・書評を書いてみる
読んだ本についてブログ記事を書くことも有用だと思います。
読んでいる本によって、経営者様の趣味や考え方などが滲み出ますし、また書評を書くことにより、文章構成能力も高まるかもしれません。
・代わりに誰かに書いてもらう
ブログ執筆を抱え込まないで、輪番制にするのもよいですね。
・最近嬉しかったことを書いてみる
嬉しかったことを思い出すだけでも、意欲が少し高まりますね。
・失敗談を書いてみる
ビジネスブログは、つい、良い面ばかり伝えたくなりますが、ときには失敗談なども書いても良いのでは、と思います。
その失敗に共感するひともいるでしょうし、「挑戦する姿」を感じてくれるかもしれません。
ところで私は先日、ある大手企業様の労働組合様を対象に企業研修講師をさせていただいたのですが、講師歴11年で、初めて「出だしの、導入部分」で「あるワーク」をしたのですが、ドン引きされてしまいました。
まさか自分のセミナーで会場全体の空気が凍りつくことがあろうとは思いませんでした。
あの日から、寝つきがよくありません(笑)
今日は「ブログを書く意欲が湧かないときの『気の持ちよう』」というブログでした。
いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます。